理性なんてものは
もともと無くても良いと思う。
簡単に崩れるから。
可愛い仕種は理性の敵。
「冬獅郎ー。」
「あ?何だよ。」
「遊ぼ?」
「・・・・今は仕事中だろうが。アホかお前は。」
「アホッ・・!?恋人に言う言葉ぁ!?#」
「あぁ。」
仕事中だっていうのに、
は一向に日番谷の傍を離れようとしない。
むしろくっついている。
十番隊第四席。
此れがの実力。
周りからも一目置かれる存在だというのに
サボリに関しては天才的。
あの某番隊の隊長よりも・・・・
「市丸よりも酷ぇな。のサボリ。」
「五月蝿いっ。ギン隊長は隊長でしょ!?」
「訳分かんねぇよUu」
「とにかく!あたしはもう仕事終わったの!」
ギシギシと隊首室のソファーを鳴らす。
ゴロゴロと猫のようにじゃれる。
寝転んでいるため、日番谷の角度からの襟元がチラリと覗く。
必死に書類でごまかそうとするが
どうしてもに目がいってしまうワケで・・・・
仕事に専念しているように見せるため
顔を伏せ、筆を恐ろしい速さで走らせた。
もその速さには唖然とする。
「・・・何急いでんの?」
「あ!?あ・・・別に・・・・・」
「ふーん・・・・」
「・・・・Uu(ドキドキ」
「あ!」
「!?(ビクッ」
「何今の反応・・冬獅郎可愛いーvv」
「・・・・////」
からいきなり出された大声に、
思わず跳ね上がらせた日番谷の肩。
それがあまりにも可愛くて、
はニヤけながら冬獅郎を見つめた。
その視線を感じながら、
頬を染めているのを気付かれないように俯く。
そんな仕種がまた可愛く思え・・・・
「もう!冬獅郎可愛いっvv」
「Σのわっ!」
ソファーから降り、ギュッと日番谷に抱きつく。
の髪の毛の良い香りが、日番谷の鼻を掠める。
机越しに抱き合っている二人。
ちょっと苦しい状況。
けど、日番谷もお構い無しに
の肩に顔を埋めた。
「あー・・・・やっぱ幸せv」
「・・?」
「こうして冬獅郎と抱き合ってるだけで、愛を感じられてv」
「・・・・・そんな事よく平気で言えるな・・・////」
なんて言いながらも、
やっぱり嬉しい日番谷。
ふとが身体を離す。
日番谷は『?』を浮かべてを伺う。
の肘は机の上についている。
ということは・・
ちょっと視線を落とすと、すぐに胸の谷間が見えるので。
ゴクリと生唾を飲み、
必死に視線を上げる日番谷。
そこには、可愛い微笑のが待っていた。
切れてしまいそうな
日番谷の理性。
「冬獅郎はあたしのことどれくらい好き?」
「・・・・あ?」
の言葉に、一気に目が覚める日番谷。
何言ってんだコイツ・・
そんな目でを見る。
すると
返事がないのが不安なのか、
は瞳に涙を浮かべて居る。
「冬獅郎・・あたしのことキライ?」
「なっ!・・そんなことねぇよ・・」
「ホント?」
「・・あぁ。///」
目に涙を浮かべ、首を傾げながら
可愛い質問をされる・・
日番谷の理性も持たなくなる。
しかも、
安心したような笑顔を向けられる。
もう
限界。
「?冬獅・・・・!」
の頬を手で包み、
強引に口付けを交わす。
深く唇を交わらせ、
舌を激しく絡ませる。
時折聞こえる水音が、二人の理性を狂わせる。
チュッと音をたてて離れた唇。
その間には、唾液の糸が艶かしく伝る。
それを舐めとり、
机越しにの首筋に舌を這わせ始めた。
急な行動に、はただ驚くばかり。
「あのっ・・・冬獅ろ・・?///」
「悪ィ。もう無理。」
「へ・・・?」
ガタンとイスから降り、
に近付く日番谷。
ぐっと腕を取り、
先程までが寝ていたソファーへと押し倒す。
ギシッという無機質な音が部屋に響く。
の視界に映る日番谷の綺麗な顔。
それと
天井。
再び降ってきた口付けは、
とろけそうになるくらい甘かった。
抵抗も無く、じっと目を閉じる。
優しい愛撫と
優しい言霊。
理性の欠片もなくなった日番谷。
の可愛さに、限界が近かった様子。
その日は、一日中が隊首室を出ることはなかったそうな。
理性なんてものは
やっぱり俺には必要ない。
・・否。
あっても意味が無いのかも知れない。
の仕種や行動で
いとも簡単に崩れ去るのだから。
END
★ ★ ★ ★ 後 書 き ★ ★ ★ ★
あぁー・・!お腹減った。(此処で言うな
この作品は、今日学校で思いつきました。
いや、最初は銀魂の土方さん夢のネタにしようと思ってたんですよ。
でも、やっぱり今人気沸騰中なのは冬獅郎だな・・
なんて思ったので、急きょ冬獅郎に変更。ということで。
裏・・にはいかなかったですね!(ホッ
いったら絶対長くなる・・!!
甘い二人を目指しました。
そして簡単な構造の冬獅郎の理性も。(コルァ
というワケで!感想などはBBSにて受け付けています!
お気軽にどうぞですv
では!管理人はお菓子食べに行きます♪
2005.04.11. 管理人 まるこ